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インド・チベットの法具 ドルジェ・プルパ

ヒマラヤ地方で独自の発展をした、すぐれた美術工芸品はタンカだけではありません。

熟練の彫金技術から生まれる彫像や法具の中にも素晴しい作品が数多くあります。

これはチベット仏教ニンマ派が伝える本尊の一つドルジェ・プルパをかたどった法具です。

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この作品は今から100年くらい前に作られたもので、もとはインドのガントクに住むシッキム王室の貴族が所有していたものです。

古来からシッキムはチベット、インド、ネパールの交易の中継地とした栄えた場所でおのずとすぐれた美術品や技術者が集まってきました。

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この作品もチベット人の手によって作られたものでなく、カトマンドゥから移住したネワール職人によって製作されたものです。

銀製のボディーの上には同じ銀を使ったモールで細かい飾装がほどこされ、その上から金メッキが塗られています。

中央にある金剛(ドルジェ)にはトルコ石と山珊瑚が用いられています。

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三面ある顔には同じくラピス、山珊瑚、トルコ石が用いられ、宝冠にはエメラルドとスタールビーがちりばめられています。

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下部のマカラ魚(チュシィン)の顔にはタイル状のラピスが貼り付けられ、目の部分は白い猫目石が使われ眼球と黒目が表現されています。

口から飛び出している矢先にはヒマラヤ山脈特産の苔水晶が贅沢に使われています。

もともとプルパは鉄で製作されることが多い法具ですが、これは高名なラマにドルジェ・プルパの灌頂を依頼する際に作られた特別なプルパのようです。


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