トゥルシ・リンポチェ入滅

チベット仏教ニンマ派の統領であり、ダライ・ラマ14世のニンマ派教義の師でもあるトゥルシ・リンポチェが今月2日に88歳で入滅なされたというニュースが入りました。
僕自身もネパールで「ニンティク・ヤシ」「ドンジョム・テルサル」「ダムガー・ズー」などの多くの貴重な教えの体系をこのトゥルシ・リンポチェからいただきました。
ここ数年はお体の具合がすぐれず面会できない状態が続いていたのでこのニュースを聞いた時、ついにこの瞬間が来たかと思いました。
生前、十分に瞑想修行を積んだ修行者にとって死は忌み嫌う不吉なものではありません。
むしろ肉体を含め、今まで自分を縛り付けていたすべての束縛から自由になれる素晴らしい解放の瞬間なのです。
しかし、後に残された私たちにとってラマ(教師)の死は、道を照らす貴重な明かりを失い暗闇の中に取り残されることに他なりません。
チベットでは偉大なラマたちは、そうして迷う私たちを憐れに思い助けるためだけに、またこの世に生まれ変わるといいます。
一刻も早いトゥルシ・リンポチェの生まれ変わりを自分のため、自分と同じようにトゥルシ・リンポチェを必要とする人々のために祈らずにはいられません。
Gallery HIMLAYAN ART 牧野
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