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幽霊画展

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暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

納涼がてら近所にある谷中・三崎坂の全生庵で開催されている落語家・三遊亭圓朝の収集した幽霊画を展示している「幽霊画展」にぶらりと足を運んできました。

この展覧会はは幕末から明治にかけての落語中興の祖であり、「怪談牡丹燈籠」や「真景累ヶ淵」の原作者として有名な三遊亭圓朝がコレクションした円山応挙や柴田是真、菊池容斎などの作家が描いた幽霊画ばかりを、毎年8月の1カ月間展示しているものです。


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狭い展示室内には所狭しと幽霊たちを描いた掛軸が飾られていましたが、入る前に予想したようなおどろおどろしい雰囲気はなく、半透明でしんなりと立つ幽霊たちの姿に、なぜかしみじみした儚さを感じてしまいました。

どの幽霊も少しうつむき加減でもの言いたげな視線をこちらに投げかけ、死んだ後は物言わぬ肉の塊としてただ無差別に生きた人々を襲う西洋のゾンビとは違い、この幽霊たちのそれぞれの”想い”は肉体を失ってなお存在し、それを訴え続けようとしているように見えました。いや、肉体を失ったからこそ、その果たされなかった”想い”はより純粋になり、それを見る私の背筋を凍てつかせたのかもしれません。


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死してなおそれぞれの”想い”に縛られ続けられる人間という存在の悲しさと、それを洗練した形で表現した幽霊画の透明な美しさに胸が苦しくなるような切なさを感じました。



Gallery HIMALAYAN ART 牧野



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